今回は、
「横須賀市・住宅購入後14年後・娘さんと2人暮らし」
の現状から任意売却のご依頼をいただき
無事に新生活のスタートを遂げた方
の事例をご紹介致します。
こんにちは!
株式会社ファインエステートの伊東と申します。
私は神奈川県横浜市で任意売却・相続不動産(空家・税金の特例を利用した売却術)のプロとして、約15年ほど不動産売却のお手伝いをしております。
対応エリアは関東1都3県になります。
①ご自宅での無料相談
かなり差し迫った声でお問い合わせをいただいたので、「これは危ないかも」と思い、すぐにご自宅に伺わせていただきました。
車で1時間ほどかかる場所でしたが、その日の予定を急遽変更してお伺いしたのを覚えています。
お電話でもかなり焦燥していたため、とりあえず「カップラーメンやレトルト食品」をスーパーで買い込み、これから初めて会うお客様ですがお届けしました。
②お話を伺う
「こんにちは!先ほどお問い合わせいただいた伊東です!」
挨拶と同時に購入したものをお渡ししました。
自宅の中はゴミ屋敷だと仰られて、自宅の駐車場でお話をすることになりました。
・すでにお金が全くなく今日、明日の生活にも困っている
・電気やガス・携帯電話もいつ止められるのか
・不動産に税金の差押が260万円程
(これは役所も、もっと少ない金額の内に差押しなきゃいけないんじゃないの・・・?)
・足が悪くてなかなか買い物にも行きづらい
・住宅ローンの滞納を初めて4か月目
という状況だということを聞かせていただきました。
③今後どうなっていくか説明
酷な話かもしれませんが、
・このまま住宅ローンの滞納を続けると競売になること
・競売で終わると、引越費用がでず、税金の差押もこれから払う義務がでてくる
・自宅や車の財産があると生活保護が受けられないので生活は苦しいまま
ということをご説明させていただき、そのまま任意売却の依頼もいただきました。
このお客様の場合は、
1.自宅を売却をして生活保護を受けながら生活することをまず目指していきましょう
2.足の治療が進んだら仕事を探しましょう
というお話をさせていただきました。
④そうはいっても内見
ゴミ屋敷状態なので見せたくないと言われておりましたが、自宅をより良い条件で売却をしなければなりません。
まずは現状の確認をさせていただきました。
ゴミ屋敷への耐久値がかなり高いので、
ペット(猫4匹)と生活・・・(ここはしっかりしてました)
何か月ゴミ捨てしてないんですか?
という状況のご自宅でしたが、「これなら全然大丈夫」
何事もなく内見させていただきました。
これはゴミ屋敷という表現しなくても良いと思います。
⑤債権者との交渉(ここ一番大事、失敗すると任意売却させてくれません。)
今回は、債権者から「競売開始の申し立てをされる前」にご相談をいただけたため、早速任意売却をさせていただけるように交渉をしました。
よく現況を話し、物件の資料を作成します。
そして査定の金額を伝え、競売より良いだろうから任意売却の活動を進めてくださいという承諾をいただきました。
実はこの「競売開始の申し立て前」という段階で、債権者と任意売却の話ができると高確率で、「任意売却期間」というものをくれます。
債権者も「競売の申し立て」をするためには数十万円のお金がかかるからです。
競売終了後に、落札価格の中から回収をしたり、残債割れならお客様に請求をしてきます。
しかし、ほとんどのケースで回収が不可能なので、競売の申し立てをする前に、任意売却ができることは債権者にとってもメリットがあるのです。
ただ、債権者の考え方は、それぞれなので競売と「同時進行で」ということになる可能性もあります。
⑥買主の選定(お客様・債権者様・買主様、3者の条件を満たすこと)
ここはお仕事なので割愛します。
今後どこかでタイミングがあれば公開します。
⑦引越し先の確保
上記⑥の動きがまとまりそうな段取りになってきたタイミングで、引越し先を探していきます。ここまでで4か月ほど時間が経ちました。
今回は、
1.現在仕事なし
2.娘さん(引きこもりがち)と2人暮らし
3.当然ブラック
いつも協力してくれる賃貸会社の方と連携して、なんとかこの条件でも貸してくれるアパートを何件か見つけました。
正直、良い物件とは言えないかもしれませんが、十分暮らせる場所に、暮らせる金額の住まいリストを案内し、申し込みをしてもらいました。
が。
審査落ち。
また別の賃貸物件に申込をしていただき、なんとか引越し先を確保しました。
いつも通り引越代も確保しているので安心して引越しをしていただきました。
⑧売却のご契約
⑦引越し先の確保と⑧売却のご契約はほとんど同時進行になります。
売却の条件・債権者様の条件・買主様の条件がまとまってきたら契約日を予め設定し、その時からお引越し先を探し始めていきます。
契約日までにお引越し先が決まっていなくても大丈夫。
契約をしてから、お引渡しをするまで(鍵を渡す日)にお引越しが完了していれば大丈夫なんです。それが可能なタイミングで一緒に動き出していますので安心してください。
⑧お引越し
このお客様のご自宅は少し物が多いくらいでゴミ屋敷と表現するほどではありません。
今回は買主様が現況の状態で購入していただいた為、引越し先に必要なものだけを持っていき、その他の荷物は買主様にお任せさせていただきました。
⑨お引渡し(決済)
お引渡しは買主様の指定された銀行で行いました。
そこに、買主様・売主様・債権者様・司法書士・私たち不動産会社が集まり手続きをしていきます。この日もスムーズに決済業務が進みました。
税金の差押については役所の方にもきていただき無事に差押えを解除。
各債権者様との今までのお打ち合わせ通り各支払先に必要な金額のお振込みをお願いし、無事完了したら、
1.競売の取下げ
2.税金での差押え解除
の書類確認を司法書士の先生に行っていただき、買主様に鍵をお渡しして無事に任意売却が成功しました。
このお客様のケースでも、細かい部分のマンガのような紆余曲折はもっとたくさんありますが、任意売却を成功させるには、私たちとお客様の信頼関係や連絡の取りあいも大事になります。
最後に
当社は、任意売却が成功した場合のみ、債権者から報酬をいただく形なので、お客様にリスクがほとんどありません。任意売却の失敗は、競売までなにも動かなかった人と同じ結果になるのでやらないよりはやった方が、絶対良いと思っています。
もう一つ失敗しても任意売却を動かれた方が良い理由は、精神的な効果もあると思っています。誰にも相談できない悩みを打ち明けるのには勇気がいることだと思います。しかし、お客様のほとんどの方が、自分がダメな人間だと思っていることがあげられます。
私たちがお客様の味方になり、これからの新生活スタートにむけて一つ一つ課題をクリアしていくことで、お客様自身が変わっていくきっかけになることが多いからです。
「相談してよかった」と思っていただけるように、これからも頑張りますので、
ぜひLINE登録よりお問い合わせをいただけると嬉しいです!
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